ligne roset スタイルブック2021
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2Storytellingまた、世界の汚水の17%が繊維産業によって汚染されていますが、ロゼ社はファブリックの取り扱いについても熟慮し、特に汚染性が高く、作る際に大量の水を必要とするコットン組成のファブリックの生産には配慮しています。ロゼ社の工場では、「エコデザイン」を掲げ、環境にやさしい製造方法を徹底的に追求しています。そのため、製造工程のあらゆる段階でそれぞれの厳格な環境基準を設けています。そうして、資材の使用量をできるだけ減らし、作業を効率化し、端材と廃棄物もなるべく少なくなるよう最適化していますが、一方ではお客様ができるだけ長期間使用できるように優れた耐久性を実現し、そしてリユースやリサイクル性も考えながら製造しています。さまざまな資材や接着剤などの成分についても厳選されたものを使用し、エコデザインとして完成されたリーン・ロゼの製品は、工場内の労働環境とお客様の生活環境、両方を保全しています。私たちは溶剤による大気汚染を防止することについては最も厳しく基準を設け、遵守しています。例えば、工場では2004年に業界で初めて接着剤を完全に水性に切り換えました。この接着剤はビニール糊と呼ばれ、環境に悪影響を与えず、粘着力がとても強く、使用量が少なくてもとても頑丈に接着できます。一方で工具や機械に付着した際は水洗いで簡単に落とすことができます。ロゼ社のパーティクルボードとMDFパネルは、ホルムアルデヒドの排出量を削減するための基準、CARB2に対して優れたグレードに適合しています。そして廃棄部分となる木くずも45,000㎡のSaint-Jean-Le-Vieux(サン・ジャン・ル・ヴィウー)工場の暖房のために利用しますので、100%リサイクル可能な材料を使用していることになります。このように廃棄物も最大限に活用することによって、10年間で廃棄物を40%削減することができました。また、工場の炉は、フランスの環境保全機関であるDREALによって管理され、定期的にチェックを受けることによって環境保全に順応しています。時代を超越したデザインとクラフトマンシップの融合によって作られたリーン・ロゼの製品は、一生、いや数世代にわたって大切に長く愛用していただけるように繰り返しメンテナンスできるよう対応しており、ブリオードの工場では世界中からのそれらのご要望を歓迎しています。Production : より良いものを、最も良いものへ私たちの心臓部分ともいえるデザインにはその生産ラインの他に、もう1つ重要なʻラインʼが存在します。それは製造メーカーとしての責任ある行動に導く会社のʻガイドラインʼです。そこには地球規模の問題にまで言及されており、私たちは天然資源が限られていることを念頭におき、資材の調達にも細心の注意を払っています。例えば、私たちが使用している木材の約70%は、国際的な基準で適切な森林管理をしているというPEFCやFSCの認証を取得しています。また、ウレタンフォームについては、CertiPUR認定を受けています。これは環境面、安全面、健康面に関して厳しい条件をクリアしたウレタンであることを意味し、ウレタンが作られ、完成したそのウレタンがソファなどに使われ、捨てられるまでずっと有害物質を排出せず空気を汚さないことを保証しています。

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